プロトコンセプト

『PROTO-CONCEPT』は鍛造製法にこだわりを持つブランドです。もちろん他の製法も検討し、常に研究を重ねていますが、今考えうる最高のテクノロジーと材料を採用するという我々のコンセプトを追求した結果、すべてのプロダクトに様々なかたちで鍛造製法を採用しています。

例えば、ウェッジの場合で言えば、大手海外メーカーの主力モデルの多くが鋳造製法を採用しています。道具にこだわりの強いツアープロが鋳造のウェッジを使用することが多いこともあり、ウェッジでは鋳造製法が適していると感じているゴルファーも多いのではないでしょうか。 “軟鉄鍛造”とは神話で、性能的なメリットはないという人もいます。本当にそうでしょうか？

しかし、ひとことに鍛造製法と言ってもその中身には違いがあります。『PROTO-CONCEPT』は、世界最高峰の鍛造技術をもつ製造会社の手によって、一般的な鍛造製法の水準を遥かに超えた、個体差が極めて少ない高精度なものづくりを行っています。ツアープロたちが実際に愛用している品質をそのまま一般のユーザーにも提供出来るのです。

かつての軟鉄鍛造製法では、研磨工程で出来不出来がはっきりするため、職人がその研磨の腕を競ったものでした。熟練した技術を持つ職人が育つには長い年月が必要になり、才能と経験に恵まれた職人だけが名人と呼ばれるようになります。このようなある種の属人的なものづくりでは、大量生産は不可能なので自然と鋳造製法が主流になっていたのだと思います。

『PROTO-CONCEPT』では、削り代が少ない高精度の鍛造技術で安定した製品が生まれています。鍛造の良さは色々ありますが、やはり金属組織が密になり、より手応えのある軟らかい打感を生むのは大きな魅力です。形状もはっきりとした線を描くことができるので、よりマスターモデルを再現します。

研究を重ねて生まれた究極のソール・バウンスを製品化するには、この製法しかなかったというのが、我々の実感するところです。実際に使っていただけると、手応えのある軟らかい打感と澄んだ打音、ボールコントロールをよりイメージ出来る形状の安心感を実感していただけるはずです。

『PROTO-CONCEPT』　ブランドプロデューサー
川崎康史