世界最高峰の鍛造工場が持つ
技術の粋

ゴルフクラブを作る上で、メーカーは本当に様々な研究をし、工夫をこらして、これまでになかった新しいアイディアをクラブに盛り込みたいと考えます。少しでも良くしたいという想いが、長いスパンで見たときの大きな性能の向上を生み出していることがわかります。

クラブの性能を決定づけるのは、そんなメーカーのアイディアや設計コンセプトによるところが大きいのですが、それに加えて私達が注目したのが製造会社です。ご存じの方も多いかもしれませんが、みなさんがよく知るメーカーでゴルフクラブの生産まで担っているメーカーはほぼありません。多くは海外や日本国内などにある協力工場との連携によって、ゴルフクラブは生み出されます。

例えば、現在のチタン製ドライバーであれば、その大部分が中国や台湾の製造工場で作られます。シャフトはカスタムシャフトの多くが日本メーカーですが、最近はアジア圏で製造することも多くなりました。スチールシャフトはアメリカ製が中心ですが、日本製など他国で作る場合も少なくありません。

自社工場を持っているメーカーは多いのですが、そこでは協力工場で製造されたパーツの組立作業を行っているケースがほとんどでしょう。この工程を自社で行うことで、製品の品質管理も行えて、オーダーにも対応しやすいというわけです。この事情は海外でも同様で、例えばアメリカのメーカーなら、ヘッドは中国製、シャフトは日本製で、組み立てはメキシコでといった具合にグローバルで協力して、ひとつのクラブになっています。世界を旅して、一本のゴルフクラブになるという、なかなかスケールの大きな話ですね。

そんな事情から、ゴルフクラブ作りでは協力工場の役割は本当に重要です。
『PROTO-COMCEPT』では、世界最高峰の鍛造技術をもつ製造会社とプロジェクトを展開しています。我々のような小規模で展開するメーカーと組むことは、本来は異例だったと思いますが、少量生産で「今考え得る機能、素材、技法など全てを盛り込み作り上げる」という、『PROTO-CONCEPT』の考えに共鳴していただけました。

『C01D』ドライバーに搭載した、高強度チタンの丸棒から一回の鍛造で、設計値通りの反発を得るための複雑な肉厚を作る鍛造カップフェース、『QUATTRO FORGED FACE』。『C01』アイアンに採用されている、丸棒素材の段階で軟鉄にチタンを埋め込み、一体鍛造する製法は、この製造工場の特許技術によって生まれました。素晴らしい技術の粋は、他社の追随を許さないものです。

そして、高精度の鍛造製法で、個体差が極めて少ないものづくりを行えます。一般的には手作業が介在する余地の大きいゴルフクラブでは、どうしても工業製品としての公差が大きくでてしまいがちなのですが、その精度が高いことで、ギリギリの反発係数や厳密な重心位置の管理が実現できるのです。

我々、『PROTO-CONCEPT』は製造面で大きなアドバンテージを持てたと思います。あとは斬新な設計コンセプトをどう盛り込むか、私達のアイディアをどう具現化するか、その答えを製品となったゴルフクラブで表現したいと考えています。

『PROTO-CONCEPT』 ブランドプロデューサー
川崎康史