フィッティング性能に優れた重心特性

毎年、クラブメーカーからは数多くのドライバーが発売されます。大手メーカーは多くのゴルファーに使ってもらいたいので、もちろん想定するユーザーはあるものの基本的には、より万人向けに作られがちです。多くのゴルファーから良い評価を受けるクラブとは、より多くの人に合うクラブでもあるのです。

逆に言えば、万人向けでない尖った性能で、市場の評価が芳しくない場合でも、本当に合う人が使ったら、より優れたパフォーマンスを発揮できることもあります。癖の強い食べ物ほど、少数でも熱烈に愛好する人がいるように、多くの人にとってダメなクラブでも、ある人にとっては最良の一本になる事があるのが、ゴルフクラブの面白いところです。評判の良いクラブが必ずしもどんなゴルファーにも良い結果になるとは限らないのです。

最近は、クラブ契約をフリーにするツアープロが増えていました。それは数多くのクラブから、自分の求めるものを選びたいからです。まず自分の求める性能を持ったヘッドを見つけ、それから扱いやすいようにフィッティングしていきます。シーズン中ですら、様々な試行錯誤を繰り返しているプロも多いのです。

つまり、クラブ選びで大事なのは、自分に合うクラブを選択するということです。プレーヤーのパフォーマンスを引き出して、さらに上達をうながすようなバランスの良さがあるのが理想です。良いクラブは、結果が良くなるだけでなくスイングを良くするものだからです。

『PROTO-CONCEPT』のドライバー、『C01D』はボール初速性能と強弾道に優れたヘッドです。
造り手側の意図としては、タイミングが取りやすく振り切りやすいシャフト選びをして、ヘッドの飛距離性能を活かしたいところです。シャフトは重量や硬さはもちろん、シャフト長も慎重に選びたいところです。このあたりの選び方、組み方で使い勝手がぐっと変わってきます。

そんな風にいうと、難しそうに感じる方もいるかも知れませんが、そこは心配ご無用です。『C01D』の振りやすさと扱いやすさ、球の捉えやすさを追求した独自の重心設計は、スイング中のヘッド挙動が安定し、あまりシャフトを選ばない、素直な特性を備えています。ウェイトやスリーブでの弾道調整機能も加えると、その人に合うクラブを選びやすい、フィッティング性能に優れたドライバーでもあるのです。

クラフトマンと相談して、適切なシャフトとスペックを選んでもらえれば、『C01D』のポテンシャルを引き出せると思います。そうすることで、いわゆる“当たり外れ”のないドライバーを目指しました。これ以上ない究極の一本を手に出来れば、ドライバーを何本も買うよりも、実はお得なんじゃないかと思うのです。

『PROTO-CONCEPT』 ブランドプロデューサー
川崎康史