ゴルファーの心を高揚させる
刺激的な打感
クラブ開発やツアーサポート、そしてクラブ販売の現場においても、現代は弾道計測器の存在なしには語れなくなっています。打った弾道を計測し、より良い結果になるものを開発し、ユーザーはより飛ぶものを選びます。
『PROTO-CONCEPT』では、弾道計測器で良い結果を出すのはもちろんですが、そこにとどまることなく、それ以上の性能を出すことを開発コンセプトに掲げました。単に機械で計測した結果が良いだけでは、人間が使う道具として優れているとは言えないからです。
ヘッド形状へのこだわりもそのひとつです。パーシモンの時代にはゴルファーたちは本当に微妙な形状はもちろん、その木目の入り方にまでこだわりました。プロは好みの形状になるまで、微妙にヘッドを削って仕上げていたのです。それに比べると、現代のゴルファーたちは形状にそれほどこだわりはないかもしれませんが、弾道のイメージを決める上でも、実際の弾道の質を決定する上でも、ヘッド形状には重要な役割があります。
我々のドライバー、『C01D』は振りやすさと扱いやすさ、そして球の捉えやすさを追求した独自のハイバック形状を採用しています。振り切りやすいので、自然とヘッドスピードが速くなり、球を捉えてから押していける分厚いインパクトを生みやすく、それが強いライナー弾道になります。
試打室での計測だけではなく、実際のコースに出たときに飛距離と方向性を実現する迫力のあるライナー弾道を実現するのが、『C01D』の設計コンセプトです。そして、独自の重心設定とともにそれを実現するのが、特許技術によって製造された鍛造チタンカップフェース、『QUATTRO FORGED FACE』なのです。
高強度チタンの丸棒から一回の鍛造で、設計値通りの複雑なフェース肉厚を成型するという他社では考えられない驚異的な技術で、『QUATTRO FORGED FACE』は製造されています。これが反発係数のマージンを取らず、ルールギリギリの高い反発性能を可能にしました。
そして、それ以上に感じていただきたいのは、この鍛造チタンカップフェースから得られる打感なのです。フェースにグッと喰いつく厚みのある感触と、いかにも初速が出そうな弾き感を併せ持っていて、心地良くそして迫力のある打感に仕上がっています。
2022年はフェースにカーボンを採用したドライバーが話題になりましたが、フェース素材にゴルファーの注目が集まるのは、私達にとっても好ましいことだと感じています。
『QUATTRO FORGED FACE』の刺激的な感触は、打つたびにゴルファーの心を高揚させて、さらに自信を持って振りきれるようになり、必然的に飛距離も伸びていくはずです。
『PROTO-CONCEPT』 ブランドプロデューサー
川崎康史