飛距離アップのトレンドにマッチした、
フィッティング性能
ここ数年でPGAツアープレーヤーたちの飛距離アップはさらに加速した感があります。道具の性能向上に加えて、よりアスリート化した選手たちがさらなる飛びを目指して、スイングもより出力を出せるものへと進化しています。
代表的な選手は、短期間で大幅なウェイトアップに成功したブライソン・デシャンボーですが、ブルックス・ケプカやジョン・ラーム、ローリー・マキロイなど、世界のトップ選手たちはキャリーで320yをゆうに超えるような飛距離を武器にしています。
難コンディションのプロツアーであっても、飛べば有利というのは変わらないのかもしれません。方向性が確保できれば、それこそレギュラーティとフルバックでプレーするような飛距離差があるので、俄然アドバンテージが取れることになります。その方向性を担保しているのが、現在の大型ヘッドで大慣性モーメント化したドライバーです。直進性の高い道具を使いこなすことで、プロたちはよりパワーを出すことができ、飛距離と方向性を両立しているのです。
ツアー全体がこうした飛距離重視の傾向が強くなったことで、他の選手たちも飛距離アップに取り組むようになっています。典型的なのは、フィル・ミケルソンでしょう。ミケルソン自身はこれまでも決して飛ばないタイプの選手ではなかったのですが、最新のトレーニング理論によって、さらにカラダを鍛え、スイングもそれに沿った合理的でよりパワーの出せるものに改造したといいます。
さらに特徴的なのが、ミケルソンのクラブ選びです。ルールの限界に迫るほどの長尺シャフトにすることでヘッドスピードアップを図り、使用するヘッドはロフト角6度という低スピン仕様にした、ドラコン選手のようなスペックでさらに飛距離アップを目指しています。彼の非凡な点は、飛ばせるドライバーとは別に、よりフェアウェイキープが可能になるミニドライバーを入れているところです。攻めと守りを両立したクラブセッティングだと思います。
私達、アマチュアゴルファーも出来ることなら、この飛距離アップのトレンドに乗っていきたいものですね。しかし、技術も体力も超人的なPGAツアープロたちと、我々一般ゴルファーの差はこれまで以上に開いてしまっていて、なかなか参考にできない部分ばかりではないかと思います。
例えば、ミケルソンのように低ロフト角ヘッドと長尺シャフトの組み合わせは、スイングの安定とシャフトのしなり戻りのフィッティングが必須になります。現実的には、ほんの少しの差で大きく曲がってしまう、リスクの高いドライバーになる可能性が高いのではないでしょうか。
アマチュアにはアマチュアの、プロとは違った機能が必要です。そしてその中で効果的に飛距離アップを目指していけるクラブ選びがあるのではないでしょうか。『PROTO-CONCEPT』はそんな思いから、より多くのゴルファーが飛距離アップを目指せるために必要な機能を追求して、『C01D』を開発しました。
高初速性能はもちろんですが、低スピンと重ヘッド、そしてライナー性の強弾道をもたらす独自の重心設計によって、まずは飛距離を出すという性能を高めることに注力しました。それに加えて、そのゴルファーに合わせるというフィッティング性能にも優れていて、シャフトを選ばない特性も持ち合わせています。その結果、スペック選びを適切に行うと、アマチュアはもちろん、プロもポテンシャルを発揮できるような高機能なドライバーになりました。良いスペックを見つけてもらうことで、より使い手のポテンシャルを引き出してくれるはずです。
『PROTO-CONCEPT』 ブランドプロデューサー
川崎康史