リディア・コ選手が求める
「同じ距離が打てる」性能

2022年初頭から『PROTOCONCEPT』を愛用して、世界ランキング一位に返り咲いたリディア・コ選手は、この2023年シーズンも継続して『C05』と『C07』アイアンのコンボセットを使用しています。

すでに1年半以上、継続して使用しているリディア・コ選手ですが、実はツアーの中でもクラブを頻繁に変更するタイプです。クラブへの造詣が非常に深く、厳しい目を持つ彼女ですが、一方で常にさらに良いクラブはないかとテストを繰り返しているのです。実際、この1年半の間に、アイアン以外のクラブはかなり頻繁に変わっています。

そんな中、『PROTOCONCEPT』のアイアンは、リディア・コ選手にとっても変わらない、いわば自分の物差しのようなクラブになっています。すべてがバラバラではセットの統一感は得られませんが、アイアンという基準があるからこそ、様々なクラブをテストして、それが14本のうちの一本として機能するかどうかを見極められるのです。

リディア・コ選手が『C05』、そして『C07』を気に入っている点は多くありますが、一番は飛距離の誤差がないことです。想定した距離を打つのに、ショートもせず、飛び過ぎもせず、常に同じ距離を打ち続けられることを重視しています。様々なライの違いや、風や気圧の変化のなかで、常にピンを狙う距離感を出していくには、この性能がとても重要なのです。

しかし、一般的なアマチュアゴルファーに関していえば、アイアンの性能に「いつも同じ距離が打てること」を求める人はほとんどいません。ある人は、より遠くに飛ぶ飛距離を求めるかもしれないし、軟鉄鍛造の軟らかな打感を求めるかもしれない。ミスしたときの寛容性を求める人も多いでしょう。しかし、スコアメイクにとって重要である「同じ距離を打てる」ということにフォーカスしている人は、とても少ないのが現状です。

昨年末からリディア・コ選手は、新モデルである『C03TC』アイアンのテストも行っていて、とても高評価してくれています。しかし、今のアイアンから移行しないのは、これまで培ってきた自分の距離感が変わることが、大きなリスクだからです。
もちろん『C03TC』も「いつも同じ距離が打てる」アイアンなのですが、飛距離がやや短くなる傾向があるのです。

彼女は、ロングヒッターが集う米LPGAツアーの中では、決して飛距離が出る選手ではありません。しかし、1ヤード2ヤードの単位で距離を打ち分けている正確なショットが彼女の大きな武器になっています。その卓越した技術を発揮するうえで、『PROTOCONCEPT』が大きな貢献をしているというわけです。


高強度のフェース材を溶接して製造するタイプのアイアンでは、同じように打っても飛距離のバラツキは出やすくなる傾向があります。高さやスピン量の誤差が生まれやすいためです。『C05』や『C07』のように、常に同じ距離を刻める性能を持たせるのは簡単ではありません。

ほとんどのアマチュアゴルファーは、「いつも同じ距離が打てること」を意識して、クラブ選びをしたことはないのではないでしょうか。その結果、飛距離のばらつきが決して小さくないアイアンが多いのが現状と感じています。
しかし、リディア・コ選手が重視するように、スコアメイクを求める上達志向のゴルファーであれば、決して無視できない性能なのです。

『PROTOCONCEPT』 ブランドプロデューサー
川崎康史