用具使用契約のリディア・コ選手がJGF2023に来日
NEWアイアン『C03TC』を語る
シーズン中であるにも関わらず、2023年のジャパンゴルフフェアには、リディア・コ選手が来日してくれました。彼女は疲れを見せることなく、写真撮影、雑誌のインタビュー、フェア会場でのトークショーなど、ハードなスケジュールをこなしてくれました。
特に、ジュニアレッスン会では、とても熱心にアドバイスを送っていて、その心のこもったメッセージに感銘を受けた来場者も多かったようです。ジュニアゴルファーたちにとっても、彼女のようなトッププレーヤーと接する機会は、思い出に残るものだったと思います。
これだけリディア・コ選手が精力的にイベントに参加してくれたのは、大の親日家という事もありますが、やはり『PROTOCONCEPT』を信頼していて、良い印象を持ってくれているからでしょう。
昨年のリディア・コ選手は、シーズン3勝を挙げ、5年半ぶりに世界ランキング1位に返り咲きました。さらに賞金女王と最小ストローク、そしてLPGA最優秀選手、CMEポイントランキング年間女王という4冠を達成し、一時の低迷から劇的な復活を果たしています。
『PROTOCONCEPT』のアイアン、『C05』(#7-9)と『C07』(#6)は、その好成績を上げるのに大きく貢献しました。他のクラブは、様々にテストし頻繁に変わっている彼女のセッティングで、1年通して変わらず活躍してくれたのが、『PROTOCONCEPT』だったのです。
そして、新たに発売するアイアン、『C03TC』についても、私達とディスカッションを行いました。リディア・コ選手は、昨年のシーズン中にこのNEWモデルをテストしていて、打感の良さや弾道の高さとスピン量などを高く評価してくれました。
興味深かったのは、「ドローバイアスではない」点を好意的に捉えてくれたことです。
リディア・コ選手の『C05』には、バックフェースのトウ側に鉛テープが貼ってあります。おびただしいテストを行って『C05』を選び、昨年の好成績につなげた彼女ですが、本当にほんの少しだけヘッドの開閉を緩やかにしたいので、この位置に鉛を貼って、微調整を施しているのです。
それはまさにトッププロの繊細な調整と呼べるものですが、『C03TC』の場合はそうした調整の必要がなく、ヘッド軌道、そしてフェース開閉がとても安定して動くと指摘してくれました。まさにこの点こそ、『C03TC』を設計する上で、私達が特に重視したコンセプトだったのです。
プレーヤーのイメージを具現化するため、ボールコントロール性能を究極まで追求するのが、『PROTOCONCEPT』のテーマです。
ボールコントロール性能とは、単に曲げやすい、曲がりやすいクラブがあれば良いわけではありません。プレーヤーが望めば、安定してスクエアなインパクトが出来て、必要に応じてスピン量やボールの高さ、弾道などを操ることが出来ることです。
『C03TC』は、軟鉄鍛造のツアーキャビティとしてはすでに完成形に近かった『C03』をさらにブラッシュアップし、ヘッドの挙動安定性を高めつつ、「3D CAD」による番手別重心設計によって、各番手に求められる性能を追求しながら、アイアンセットとしての統一感のある操作感を持たせています。
リディア・コ選手が、そんな我々のコンセプトを感じ取り、理解してくれたことをとても嬉しく感じました。もし、トッププレーヤーである彼女の評価が芳しくなかったら、『C03TC』はさらに改良を加える必要があったでしょう。
実戦で投入するしないに関わらず、リディア選手やアメリカのトッププレーヤーのフィードバックを得られるというのは我々のクラブ開発にとっては非常に大きな出来事です。
用具使用契約を結んだことで、我々のクラブ開発も非常によい刺激を得られています。リディア・コ選手からの貴重なフィードバックを得たことで、私達もさらに自信を持って、『C03TC』を発売することが出来るというわけです。
『PROTO-CONCEPT』 ブランドプロデューサー
川崎康史