アイアンの流れで使える、やさしい本格派ウェッジ

20世紀のゴルフと21世紀のゴルフ、一番の違いはウェッジなのではないでしょうか。
タイガー・ウッズの出現によって、それまでアイアンセットの一部だったウェッジ類は、よりアプローチのためのスペシャルなクラブとして、特化した性能を持つようになりました。

繊細で多様なツアープロのフィードバックから、様々なウェッジのソール形状が考案され、それが市場に投入されました。それらの大半は、アイアンでいえば切れ味鋭いマッスルバックのようなもので、プロや上級者には恩恵があるものの、一般的なアマチュアにとっては歯ごたえがありすぎるケースが多いのです。

多くのゴルファーは、ゴルフクラブにやさしさを求めています。ドライバーは大型でボールが上がりやすく、曲がりも少ないもの。アイアンならスイートエリアが広い、ポケットキャビティや中空構造を選択している人が多いでしょう。それなのに、ウェッジだけはマッスルバックのような難しいモデルを使っているゴルファーが多いのです。

これは、アイアンセットの流れでつくられたウェッジを使っていた20世紀には存在しなかった問題です。皮肉なことに、ウェッジが進化するほど、一般アマチュアにとっては難しいウェッジができてしまい、かえってアプローチに苦心してしまっているのです。

プロトコンセプトではそんな現状を変えるため、アマチュアにもやさしくて、それでいてプロモデルを凌駕するような品質とスピン性能を持つ新たなウェッジを開発しました。それが3種類のソール形状を用意した『FORGED WEDGE』です。

そして、コンパクトなヘッドの『FORGED WEDGE』よりもさらにやさしく、多くのゴルファーが愛用するキャビティバックアイアンの流れにマッチするモデルが、『FORGED CB WEDGE』です。

市場の多くの単品ウェッジは、アイアンセットに比べてヘッドが小さすぎます。それはラフでの抜けが良い、操作性が高いといった上級者が求める性能を求めたためですが、ほとんどのゴルファーにとって、難しくて安心感に乏しいウェッジになってしまっています。

『FORGED CB WEDGE』は、キャビティ形状を採用することで『FORGED WEDGE』よりも一回り以上大きなヘッドを持ち、構えたときの安心感が大きく増しています。実際にラウンドしてみても、抜けの良いソールとキャビティ効果による寛容性によって、市場のプロモデルと比較して、格段にやさしいヘッドになっています。

本来は、こうしたやさしくて寛容性の高いウェッジがもっと市場にあって良いはずなのです。スコアメイクの要であるアプローチを成功させるためには、きっちりとしたインパクトを迎えなくても、ほどほどのショットでも結果がまとまるような機能がどうしても必要です。一握りのプロや上級者だけでなく、より幅広いゴルファーに愛用されるようなウェッジを我々が作らなければならない、『FORGED CB WEDGE』はそんな思いから生まれました。

多くのゴルファーのために開発した『FORGED CB WEDGE』ですが、意外にも上達志向の女性ゴルファーにも好評です。シャフトを選べば、ほとんどの女性にもやさしく使っていただけます。特にレディース用のウェッジは、市場にもあまり良いものがないのが現状ですから、ぜひ一度試していただきたいです。

『FORGED CB WEDGE』は、初心者からシングルクラスのゴルファーまで、本当に幅広いゴルファーにマッチするウェッジです。ソールのお助け効果やミスへの寛容性など、多くの人にとってメリットを感じていただけます。

さらに強調したいのは、市場でも最高レベルの軟鉄鍛造ウェッジであるという点です。高精度で鍛造されたヘッドには、機械加工以上の精度を持つ精密なスコアラインを施し、さらに悪いライや天候下でも安定したスピンを生む「フェース・ドット・ミーリング」を施しています。単にやさしいだけではなく、本格派のウェッジが持つ心地良い打感や打音、フェースにボールが乗る感覚を楽しめます。イメージが大切なアプローチの領域にとって、これらの性能は感覚を磨くのに、なくてはならないものです。

こうした性能を求めているはずである、多くの“普通”のゴルファーに向き合って作ったのが『FORGED CB WEDGE』です。自然とアプローチの球筋がイメージでき、ゴルフというゲームを優位に進める事ができるでしょう。本格派とはあくまでもリアルゴルフで実力を発揮することです。

『PROTO-CONCEPT』 ブランドプロデューサー
川崎康史