USAツアー担当のスティーブ・ロアゼル氏が、ツアー活動のレポートをお届けします。




今週の舞台は、アメリカ・ユタ州オグデンで開催されたKorn Ferry Tour「Utah Championship」です。

会場となるOgden Golf & Country Clubでの開催は今回で2度目。

1914年に9ホールのコースとクレー射撃場としてスタートし、1948年に現在の18ホールへと拡張された歴史あるクラブです。

全長は7,000ヤードを少し超えるパー70のレイアウト。

雄大な山々を望む景観に加え、大きな高低差と非常に小さくアンジュレーションの強いグリーンが特徴で、見た目以上に戦略性の高いコースです。

今週はフェアウェイを外すと深いラフが待ち受けており、正確なティショットが大きな鍵になりそうです。

飛距離のある選手が有利なセッティングではありますが、その飛距離を「短い芝の上」に残せるかどうかが勝負を分ける大会になりそうです。

一方で、この会場にはツアーサポートの立場から見ると大きな課題もあります。

練習場が非常にコンパクトで、もともとクレー射撃場だった場所を活用しているため、一度に打てる選手は15名程度。

150名を超えるフィールドに対して十分な広さとは言えず、選手たちは順番を待ちながら練習する状況になっていました。

さらに今週は気温が40℃前後まで上昇し、長時間屋外で過ごすこと自体が難しい環境でした。

加えて、コース周辺の山火事の影響で空気の状態も悪化。

こうした条件が重なり、長時間の練習や新しいクラブをじっくりテストする雰囲気ではなく、会場全体としても新製品への関心は比較的落ち着いていました。

 

Dan McCarthy選手は、先週トップ25フィニッシュを果たし、良い流れのまま今大会に入りました。

この勢いを維持してさらに上位で戦うことができれば、プレーオフ進出に向けて大きな前進になる可能性があります。

今週も開発を進めている新たなコンセプトモデルのテストを継続しました。

プレーヤーからは、打ち出しの高さ、スピン量、そして距離コントロールに関して、これまで以上に前向きなフィードバックを得ることができています。

アイアンに求められる要素は、単なる飛距離だけではありません。

狙った高さで打ち出し、適切なスピンで止め、距離を正確にコントロールできること。

そのすべてを高いレベルで両立できるかどうかが、ツアーレベルでは重要になります。

また今週は、先週リクエストを受けていたRR FORGED WEDGE 60AGをある選手に届けることができました。

短い練習時間ながら好感触を得られていたようで、次回会場で再会した際に、実戦での反応を詳しく聞くのが楽しみです。

限られた環境の中でも、選手の声を集め、製品を磨き続けること。

それこそが、PROTOCONCEPTのツアーサポートと開発の現場で大切にしていることだと、改めて感じた一週間でした。

 

 

今週もお読みいただき、ありがとうございます。

 

次回予告:LPGA Tour「Portland Classic」

オレゴン州ポートランドで開催。

8月中旬、久しぶりにLPGAツアーの現場へ戻ります。

スティーブ・ロアゼル USツアー運営ディレクター兼マスタークラブビルダー